ファッションブランドでは独特の用語や略語が使われます。
今回は店舗の種類に関する用語をまとめていきます。
旗艦店
- Flagship (FS)
旗艦店(きかんてん)とは、ブランドを表現する店であり、ブランドイメージにも直結する最も重要な店舗です。
英語でフラッグシップ、略してFSと記載します。
高級ショッピングエリアにある大きな面積の路面店である場合が多いですが、厳密な定義はないので、ブランド側が旗艦店と定義すれば旗艦店になります。
ファッションブランドは、東京であれば銀座や表参道・青山、大阪であれば心斎橋エリアに旗艦店を構える場合が多いです。
路面店
- Freestanding (FS)
路面店は文字通り、道路に面した店舗のことです。
大きな商業施設の中の1テナントではなく、ビルの1階部分を借りたりして、道から直接お客さんが中に入ってこれる形の店舗です。
英語でフリースタンディングといいます。
これも略すとFSになりますので、旗艦店と紛らわしいですね。
路面店と旗艦店は少し似ているように感じますが、路面店すべてが旗艦店ではありませんし、逆に旗艦店だからといって路面店でなければいけないわけではありません。
路面店はあくまでもお店の形態であり、旗艦店はお店の役割です。
百貨店
- Department store (DPS)
百貨店はそのまま英語でデパートメントストア、略してDPSになります。
ショッピングモール/ショッピングセンター
- Shopping center (SC)
- Shopping mall
- Fashion mall
ショッピングモールはそのままでも通じますが、他にショッピングセンターやファッションモール(ファッションに特化している場合)とも言います。
略す場合はSCというのが一般的です。
アウトレット
- Outlet (OL)
アウトレットも英語でそのままです。略すとOLになります。
広い意味ではアウトレットもショッピングセンターなのですが、ファッションブランド側がお店を分類する場合、アウトレットとアウトレット以外のショッピングセンターは別物として捉えます。
百貨店とSCはどうやって区別する?
上で見てきたように、店舗の形態で分類すると、主に以下の4種類になります。
(旗艦店は性質が異なるので除きます)
- 路面店
- 百貨店
- ショッピングセンター
- アウトレット
路面店とアウトレットは、区別がしやすいと思います。
路面店は商業施設に入っていない店で、アウトレットはアウトレットモールに入っている店です。
では百貨店とショッピングセンターはどう区別するのでしょうか?
百貨店であれば例えば三越伊勢丹、大丸松坂屋、高島屋、そごう西武、阪急阪神・・・などと、 なんとなくはわかりますよね。
しかし近年、百貨店とショッピングセンターが1つになった施設がたくさん誕生しています。
例えば玉川高島屋SCなんかは、百貨店部分とショッピングセンター(「専門店」と呼ばれます)部分に分かれています。
これは何の違いで分かれているかというと、契約形態の違いです。
- 百貨店:消化仕入契約
- ショッピングセンター:定期建物賃貸借契約
ちなみに、路面店やアウトレットも、ショッピングセンターと同じ定期建物賃貸借契約です。
百貨店だけが特殊な消化仕入契約という契約になります。
なお、契約形態がわからない場合は、百貨店協会に加盟しているかどうか、という方法でも大体区別できます。
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