転職する人が多く、出入りの激しい外資系企業。
転職してくる人は、どんな業界・企業から来るのでしょうか。また転職していく人は、どんな業界・企業へ行くのでしょうか。
ファッションブランド社員における職歴や転職先の傾向をまとめました。
やはり業界内での転職が多い
ファッションブランドの場合、なんだかんだ、業界内での転職が最も多いです。
あのブランドからこのブランドへ・・・という感じ。
紹介で転職する人も多いので、狭い業界の中をぐるぐる回っているイメージです。
どの業界でも同じですが、特に外資系では職務への専門性が求められます。
そのため、経験者を雇うと必然的に業界内の人が多くなります。
この傾向は特にMDなどのファッション業界(小売業界)特有の部署において強くなります。
他の業界からの転職となると未経験者になってしまうため、社内教育の文化があまりない外資系では、なかなか雇いたがりません。
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バックオフィス系では他業界からの転職も多い
人事や経理などのバックオフィス系の部署では、他業界からの転職も多いです。
業界が違っても業務内容はあまり変わらないからですね。
私の会社のバックオフィスで働いている人の職歴で多いのは、以下のような業界です。
- 銀行などの金融系
- コンサルティングファーム
- ファッション以外の小売業界(化粧品など)
もちろん、これらの業界以外の人もいますし、特にどの業界が良いとか悪いということはありません。業務の専門スキルがあればOKです。
転職していく人を見ても、ファッション業界以外に進む人も多数います。
したがって、他業界からファッションブランドへの転職を考えている場合、部署へのこだわりが強くなければバックオフィス系のほうが他業界からでも転職しやすいでしょう。
ファッション系の部署に転職したい場合はブランドにこだわらないこと
とはいえ、MDなどのファッション業界特有の部署にどうしても転職したい、という方もいると思います。
その場合は、最初はブランドにこだわらないことが大事だと思います。
大手ラグジュアリーブランドなどはやはり人気が高く、未経験者を雇うことは考えづらいです。
そもそも、行きたいブランドにオープンポジション(募集)がない場合もあります。
知名度の高くないブランドや、ファッション業界の中でもジャンルが少し違う企業まで視野に入れれば、少し可能性が上がると思います。
とにかくまずは、「どこで働くか」よりも、「何をするか(専門スキルを身に着けること)」を優先してください。
「無名のブランドからラグジュアリーブランドに転職できるのか」という不安もあるかもしれませんが、そのハードルは意外と高くありません。
最初に業界内での転職が多いとは書きましたが、ここでいう「業界」は結構広いです。
ラグジュアリーブランドで働いていなければラグジュアリーブランドに転職できないわけではありません。
私の会社もいわゆるラグジュアリーブランドに属しますが、以下のような会社から転職してきた人がたくさんいます。
- スポーツブランド
- 低価格帯のブランド
- アパレル商社
- 手芸店
何度も言いますが、専門スキルを磨いておけば、ラグジュアリーブランドへの転職は可能です。
(+英語力ですね)
未経験者の場合、最初から希望の会社・職種で働くのは難しいという現実があります。
そのため優先順位をつけて転職活動をすることが必要になります。
それを繰り返していけば、未経験者が経験者になり、希望のキャリアに近づいていくはずです。
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