コロナの影響によって世界的に売上が減少したことで、私の会社(某外資系ファッションブランド)で人員整理が起こりました。
悲しい話ですが、体験談として記事に残したいと思います。
発端は新型コロナウイルスの影響
2月頃から新型コロナウイルスの影響で、私の会社の売上が減少し始めました。
まずは中国から始まりましたが、その後世界各地に広がり、もちろん日本でも。
過去にない売上の減少によって、人件費を見直さざるを得なくなりました。店舗スタッフ・オフィススタッフ両方の見直しです。
給与カットなどから人件費削減の施策が始まりましたが、それだけでは十分でなく、リストラが行われることになりました。
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アメリカから始まったリストラ
世界的にリストラを行うことになったのですが、タイミングは地域によって違いました。
私の会社の場合、アメリカからリストラが始まりました。
リストラに関わる法律は国によって異なります。
アメリカの場合は従業員を即日解雇することができるので、今回のリストラにおいても一番先に実施されたようでした。
即日解雇なので、リストラが伝えられた日に退職することになります。もちろん引き継ぎなどという悠長なことをやっている時間はありません。
業務内容が引き継がれないまま、後任の人に引き渡されるわけですから、後任の人も困るわけです。
昨日までは普段通り連絡がついていたのに、今日連絡したらもういなくなっていた・・・ということが何回も起こりました。
アメリカの後にヨーロッパや中国といった他の地域でもリストラが起こりました。
日本にもやってきたリストラの波
そして他の地域に続き、日本でもリストラが始まりました。
日本の場合はリストラのハードルが高く、30日前に対象社員に通告する必要があります(または30日分の賃金を支払う)。そのため、アメリカよりも時間をかけて調整が行われました。
対象となった社員は30日以上前に、会社からリストラが伝えられました。
なお1つの選択肢として、社内のオープンポジションに応募することも可能だったそうです。とはいってもこの状況なので、オープンポジションというのも数がかなり限られています。 応募しても狭き門です。
今まで自分が専門としてきたこととは別の業務に就くことになるので、応募しない人も多かったようです。
応募しない人は、それから数日~数週間で最終勤務日を迎え、そのあとは有給消化をする、といった流れでした。
3割以上の同僚がリストラされた・・・
私の会社の場合、全部署の人員の見直しを行ったそうなのですが、それでもリストラされる人数・割合は部署によってかなりの差がありました。
傾向としては、やはりITやEコマースなど、コロナによって需要が増えている部署はリストラはほとんどなかったように感じます。逆にリストラが多かったのは、営業系など。
私の部署では3割以上のメンバーがリストラの対象となりましたが、残る部員がその話を聞いたのは、彼らの最終勤務日の直前または当日でした。
まあ、残るメンバーもその時までには薄々感づいている人が多かったですが・・・それでも、思った以上にリストラ人数が多いことに驚きました。
そして残されたメンバーに待ち受けているのは、もちろん業務量の増加です。リストラの対象になった人たちがやっていた業務がのしかかってきました。
それによって多くの人がストレスを感じていると思いますが、転職しようにもこのご時世転職先がなかなかないという状況です。
リモート環境下でのリストラ
今回のリストラで特徴的だったことの1つは、多くがリモート環境下で行われたことです。
私の会社ではコロナウイルスの影響が出始めてから在宅勤務が推奨されており、オフィスに出勤していた人が少なかった状況でした。
そのため、リストラの通告もリモート(ZOOMを使って・・・)で行われた人も多かったようです。コロナ前だったら、ふざけるな!と言いたくなるような対応ですよね。
リストラのアナウンスもリモート。最後の挨拶もリモート。
長い間直接顔を合わせておらず、そのまま退職していった人もいました。
みんなオフィスに出勤していないので、会社全体で何が起こっているのかよくわからない状況でした。オフィスに出勤していた頃であれば、こういったリストラの動きがあればもっと敏感に感づいたと思います。
リストラ対象者にとっては、退職直前まで周囲になかなかわからなかったので、良かった面もあるかもしれませんが・・・。
退職金はもらえたのか?
リストラの対象になった人には、私の会社の場合は退職金が出たようです。(ちなみに法律上は退職金は支払わなくても良いことになっています)
退職金の金額は、在籍年数や役職によって異なっているようですが、数か月~1年分くらいの給与相当額のようでした。
会社都合の退職の場合、失業保険がもらえるタイミングも早いことを考えると、すぐに転職先を見つけなければいけない!というまでの状況ではないと思います。
なお、次の職の斡旋も会社側で行っていたようです。
リストラは起こるものとして割り切るしかない
何度か同じようなことを書いているのですが、リストラは起こるものです。
起こったら起こったで仕方ない、くらいに思っていないと、特に外資系ではやっていけません。
もちろん今回起こったことは大変残念で悲しいです。
急に部署から3割以上の人がいなくなり、とても静かになりました。
救いだったのは、みんな辞めていくときは元気そうだった(少なくとも表面上は)ことです。
転職市場は結構厳しい状況ですが、上司や同僚に転職先を紹介してもらったりしている人もいます。
対象になった人たちが、早く良い仕事を見つけられるといいなと心底願っています。


転職エージェントにはそれぞれ得意分野があるため、適した転職エージェントを見つけることが転職を成功させるための大事な鍵です。ファッションブランド本社に転職したい場合はどのエージェントを使えばいいのか、解説します。
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