みなさん、VERSANTという英語のテストをご存じでしょうか?
私は知らなかったのですが、今回会社で受験する機会があったのでまとめていきたいと思います。
VERSANTスピーキングテストとは
VERSANTスピーキングテストは、約20分の時間でスマホアプリ上で受験できる英語のテストです。
音声で問題が流れてくるのでスマホに向かって回答します。
自動で採点までしてくれるので、 好きなタイミングで受験することができます。
このテストは以下の内容で成り立っています。
パートA:音読(8問)
パートB:復唱(16問)
パートC:質問(24問)
パートD:文の構築(10問)
パートE:話の要約(3問)
パートF:自由回答(2問)
結果は20点~80点で採点され、A1~C2という基準に割り振られます。
他のテストのスコアと比較すると、大体以下の図のような相関があるようです( VERSANT公式ページより )。

それぞれのスコアが何を意味するのかを表した表が以下です(VERSANT公式ページより)。
日本人の平均は38点、ビジネスで使うためには最低限47点というのが目安だそうです。

私の結果
初挑戦の私の結果は、65点、B2+という判定でした。
TOEICは920点なので、上の換算表でいうとB2というのは妥当のようです。
ただ私はスピーキングにそこまで自信がないので、思ったより点数が高かったなという感想です。
項目別の評価を見ると、一番高いのが流暢さ、一番低いのが発音・・・。
発音は悪くないと思っていたので残念です。

テスト対策方法
残念ながらこのVERSANTテスト、「これをやっておけば絶対点数が上がる!」みたいな対策は基本的に存在しません。
普段からの英会話の練習の積み重ねがそのまま反映されるイメージです。
ただし、問題の形式がやや特殊なので、形式に慣れておくことが大事です。
まったく問題形式を知らないままテストを実施してしまうと、英語が得意な人でも戸惑ってしまう可能性が高いと思います。
そこで公式アプリ内の「Practice」という、簡易版のサンプルテストで何回か練習することをおすすめします。もちろん無料です。
私はこれを3回くらいやって慣れてから本番を実施しました。
結構聞き取りづらい質問も出てくるので、耳を慣らすという意味でも何回か練習しておいたほうが良いと思います。
ちなみに5,000円+消費税を払えば、個人受験も可能ですので、絶対に高得点を取る必要があるという方はそれで練習するのもありだと思います。
各パートの内容とコツ
パートA:音読(8問)
パートAは画面に表示されている文章を読んでいくだけなので、特に対策は必要ありません。
下の画像はサンプルテストのものですが、本番はこれの2倍、8つの文章が記載されています。
「Please read sentence 〇〇(番号)」というアナウンスがされたら、その番号の文章を読み上げます。
読む順番はランダムという情報もありましたが、私の時は1~8そのままの順番でした。
なので読み終わってから次のアナウンスが流れている間、次の文章に目を通して心の中で読み上げておいたほうがいいと思います。

パートB:復唱(16問)
パートBからは画面は役に立ちません。
パートBは、流れてきた文章をそのまま繰り返すという問題です。文章は1度だけ読まれます。
はじめのほうは文章も短いのであまり問題ないと思います。しかし段々文章が長くなってきて、聞き取れたとしても単語を忘れてしまって繰り返せないということが起こります。
メモを取るという方法もありますが、結構スピードが速いので難しい気がします。
これは仕方ないので、私も結構抜けてしまいましたが、とにかく覚えている部分だけでも繰り返すということを心掛けました。
また聞き取れなかった単語に関しては、聞こえた音をそのまま英語っぽく言いました(笑)
パートC:質問(24問)
パートCは、流れてきた質問に対して答えを回答します。
問題は1度だけ読まれます。
結構唐突に始まるので、心構えをしておかないと最初の問題を落としてしまいがちです。
質問は大きくわけて2通りあります。2択の質問と、そうでない(フリーアンサー)の質問です。
例えばこのような問題です。
2択:「Are oranges and bananas fruits or vegetables?」→「fruits」
フリーアンサー:「What is frozen water called?」→「ice」
2択の質問についてはできるだけ落とさないようにしたいところです。
たとえ質問が聞き取れなかったとしても、文末が「〇〇or〇〇」という終わり方であれば2択の問題なので、どちらか答えましょう。
フリーアンサーについては正直難しい問題もあります。テストという緊張した状況で、パッと単語が出てこなかったりします。
わからないときは「I don’t know」といって気持ちを次の問題に切り替えましょう。
前の問題に引きずられると、次の問題も落としてしまいます。
パートD:文の構築(10問)
パートDは流れてくる3つのパーツの順番を入れ替えて、正しい文章にするという問題です。
問題は1度だけ読まれます。
例えば以下のような問題です。
「was expecting」「every visitor」「a nice gift」→「Every visitor was expecting a nice gift」
パーツは3つしかないので、冷静に考えればそんなに難しくないはずです。
基本的に主語+動詞+目的語や修飾語の形になっていることが多いので、問題を聞きながら、主語と動詞はどれか探します。残ったパーツが最後に来ます。
※たまに命令文などで主語がなかったり、例外はありますが数が少ないので落としても問題ないと思います
だんだん文章が長くなってきて記憶するのが難しくなりますが、とにかく覚えている部分だけでも回答しましょう。
これもわからない・間違えた問題があっても、切り替えて次の問題に集中することが大事です。
パートE:話の要約(3問)
パートEは、短いストーリーが流れてくるのでそれを30秒以内で要約するというものです。
ストーリーは一度しか読まれません。
要約と言ってもストーリー自体が30秒もないので、できるだけそのまま繰り返したほうがいいと思います。
無理に要約するよりも丸暗記のイメージです。
これに関しては部分的にキーとなる単語などをメモするのもアリかもしれません。
パートF:自由回答(2問)
パートFは質問に対して40秒以内で自由に回答するものです。質問は2度読まれます。
例えば以下のような質問です。
「Given a choice, would you like to live in a large city or a small town. Please explain why」
正しい答えが存在しない質問なので、答えやすい選択肢を選びましょう。
上の質問だったら、「I would like to live in a large city (small town), because~」という形でまず結論を先に示し、そのあとにいくつか理由をあげるのが良いでしょう。
理由については難しいことを述べる必要はまったくないので、簡単な単語・文章でいいので思いつくことをできるだけ挙げていきます。
意外と採点は優しい?
私は上にも書いた通り65点でまあまあの点数でしたが、答えられない問題も結構ありました。
パートB復唱は聞き取れなかったところ数か所(聞こえた音をそれっぽく発音してごまかす)。
パートCもわからないもの数か所。適当に答えるか、見当もつかないものはI don’t knowと回答。
パートDもいくつか記憶できなかったり。
また最後のパートF自由回答の文章も英語習いたての小学生?みたいな文章でした。
それでも一応65点は取れたので、そこまで採点基準が厳しくないような気がします。
単純に運が良かったという可能性もありますが・・・。
流暢に喋れるようになるまではまだまだ練習が必要そうです。
これからも頑張っていきたいと思います!
なお、英会話学習についてはネイティブキャンプ がおすすめです。以下の記事で詳しく解説しています。

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